「AIを導入したい」という相談を受けると、たいてい最初に聞かれるのは「どのツールがいいですか」です。
でも、うちがやっていることを見てもらうのが早いと思うので、先に自社の話をします。
5体に役割を分けています
株式会社エックスジーの日々の業務は、5体のAIエージェントが分担して動かしています。
- 統括 — 仕事を分解して、誰に渡すか決める
- 実装 — コードを書く、資料を作る、サイトを直す
- 調査 — 契約書や制度資料を自分で開いて読み、事実だけを出典つきで報告する
- 記録 — 案件の状況を書き残し、期限を洗い出す
- 審査 — 外に出すものを検査して、根拠がなければ差し戻す
ポイントは、1つのAIに全部やらせていないことです。人間の会社でも、作る人と検査する人を分けます。同じことをしています。
数字で言うと
- 専用のスキル(作業手順を型にしたもの): 17本
- 自動チェックの仕組み: 4種類
- 意思決定の記録: 128件(決めたことを台帳に1行ずつ残しています)
この記録があるので、「あれ、これ前に決めたっけ?」が起きません。決まったことを何度も聞き直す時間が消えます。
なぜ役割を分けるのか
一番の理由は、AIは自信満々に間違えるからです。
だからうちでは、作ったものをそのまま外に出しません。審査担当のAIが、書かれている数字を元データと突き合わせて、根拠がなければ差し戻します。
実際、このサイト自体も公開前の審査で一度差し戻されました。「載せている実績の数字に、裏付けとなるデータが社内に存在しない」という指摘です。指摘は正しかったので、事例を全部作り直しました。
これは特別なことではありません
ここまで読んで「うちには無理だ」と思われたかもしれませんが、始まりは1つの作業を1つのAIに任せることからです。
うちも最初から5体いたわけではありません。「議事録を書く」「請求書をチェックする」といった単位で1つずつ増やして、気づいたら会社が回るようになっていました。
大事なのは、最初の1つを実際に動かすことです。検討している間は何も変わりません。